カユプテ Melaleuca
leucadendron
カユプテはマレーシアを中心とした東南アジア原産のフトモモ科の常緑樹です。マレー語で「カユ・プティ」(カユプテ)は「白い木」という意味です。その名の通り、樹皮は白色をしており、高さ15mほどまで成長します。生命力がとても強く、周りの植物を駆逐しながら繁殖地を広げていくほどです。100kgの原料から、約1kgの精油が得られます。カユプテのエッセンシャルオイル(精油)は、同じフトモモ科のティートリーに近いクールで清潔感のある香りがします。
カユプテは、東南アジアでは、きわめて多くの用途に利用されてきた植物です。優れた殺菌作用を持つことから、様々な病気、特にコレラに対する伝統的治療薬として利用されてきました。インドネシアでは、水蒸気蒸留法で抽出したカユプテのエッセンシャルオイルが、数百年も前から使われていました。
カユプテはやや甘酸っぱい雰囲気を香りに含んでいるのが特徴です。お部屋の空気を浄化すると同時に、いやな臭いを取り除きたいときにおすすめの精油です。特にベルガモットやレモンなど柑橘系とブレンドすると、消臭と同時にとても心地よい香りのルームフレグランスになってくれます。
ティートリーやユーカリ同様、フトモモ科のエッセンシャルオイルは優れた殺菌作用があり、カユプテも風邪がはやる季節には、役立ちます。ティートリーやユーカリに比べて優しく心地よい香りと感じます。またカユプテは作用がマイルドなため、お子様への使用に適しています。
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