精油・エッセンシャルオイルの基礎知識

精油・エッセンシャルオイルについての説明
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精油の基礎知識

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精油(エッセンシャルオイル)とは?

 ラベンダーやペパーミントなどのハーブ類は私達も知っている芳しい香りを放ちます。この香りの本質がエッセンシャルオイル(精油)と言われているものです。精油の香りや効能はハーブによってそれぞれ違いますが、また共通の性質も持っています。

 
精油のいろいろな働き


  生理作用

 
精油のそれぞれの香りは鼻から脳下垂体へと伝えられ、様々な生理活性物質を介して自律神経、内分泌系、免疫系の各システムにメッセージを送ります。空腹時においしそうなにおいを感じると自然に唾液が出てくるのは、そのにおいが私達の内分泌系に作用した結果でう。このように香りは私達の生理に対してダイレクトに働きかけています。
  ◆心理作用

 
精油の香りは海馬という記憶を司る場所に伝達されます。精油の香りは私達に「懐かしい」「温かい」「冷たい」などいろいろなイメージをもたらします。「懐かしい」などと感じるのは過去に嗅いだにおいが脳にしっかりと記憶されているからです。このように精油の香りは私達の心理にいろいろな作用をもたらします。
  ◆抗菌作用

 精油は抗菌作用を持っています。香りを空気中に漂わせるだけでブドウ球菌やサルモネラ菌といった細菌や、真菌の発育を阻止するという協力な力も持っています。また抗生物質が効かないウィルス類に対しても効力があると言われています。
  ◆生体リズムの調節作用

 
人間にはもともと体内時計が備わっていますが、その体内時計が狂うことにより不眠症やうつ病なども引き起こされます。この体内時計が脳下垂体の近くにあると考えられており、精油の香りがそこに到達することにより、乱れたリズムなどを正常に戻す働きをするものと推測されています。
 
 
精油の香りの性質


 
香水をつけると時間の経過とともにその香りが変化していきます。これはブレンドされている各エッセンシャルオイル(精油)の香りの性質の違いによるものです。その性質を3種類のノートというもので表現しています。ノートというのはエッセンシャルオイルの揮発の度合いを示したものです。揮発性の芳香物質であるエッセンシャルオイル(精油)は、空気中にその成分を拡散させていきますが、その揮発するスピードや香りの持続する時間は、精油の種類によって大きく異なるのです。

 ノートは大きく3つに分類されます。

  ◆トップノート
最初の印象として感覚をとらえ、立ち上がりの早い香りです。香りは30分から2時間程度持続します。オレンジやレモンなどの柑橘系や、ペパーミントなどのメンソール系はこのトップノートに分類されます。  

 
  ◆ミドルノート

ゆっくりと立ち上がる香りです。香水をつけて数分後にゆっくり芳香を漂わせます。香りは2時間から6時間程度持続します。イランイランやゼラニウム、ジャスミンなどのフローラル系がこのミドルノートに分類されます。

  ◆ベースノート

安定的に持続する香りです。香りは6時間から数日程度持続します。サンダルウッドやベンゾインなどの樹木・樹脂系の多くとスパイシー系の一部がこのベースノートに分類されます。

 ブレンドするエッセンシャルオイルをこの各ノートから、「トップ+ミドル+ベース」の組み合わせになるように選ぶと、調和のとれた、そして長続きする香りをデザインすることができます。

 
希釈濃度

 精油はハーブの有効成分を濃縮してつくられているので、原則としてそのままでは用いません。直接皮膚に触れる場合は必ず薄めて使うようにしましょう。この薄めるときに使う材料を基材といいます。マッサージの基材としては植物油を使用します。薄める割合は1〜1.5%以内が適当です。また敏感肌の人はアレルギーの有無を調べる方が良いでしょう。

 
保存方法と使用期限

 精油は揮発性があり、空気中の酸素と結びつくと酸化が起きるので品質の劣化が始まります。使用後は必ず栓を固く閉め保存します。光や熱によっても変質しやすいので、遮光性のある褐色のガラス瓶に入れ冷暗所で保管します。
 精油の保存期間は、開封後は柑橘系は約半年くらい、その他は1年以内に使い切るようにしましょう。希釈に使う基材の植物油も精油と同じように保存します。ホホバ油は半年、その他は3ヶ月で使い切るようにしましょう。

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