パルマローザ Cymbopogon
martini
パルマローザはイネ科の草本で、レモングラス、シトロネラの近縁種です。パルマローザのエッセンシャルオイルは、ゼラニウムをやや柔らかくしたような微かに甘いフローラルトーンの香りがします。
パルマローザは原産地インドの伝統的医学では、熱病や感染症の治療薬として古くから使われてきました。特に胃腸の感染症に有効とされており、パルマローザのエッセンシャルオイルは実際に大腸菌を5分で死滅させる力があります。
パルマローザは、スキンケア用に最も頻繁に使用されるエッセンシャルオイルの1つです。皮脂のバランスを整え、皮膚細胞の更新を助ける働きがあると言われ、ドライスキン、オイリースキンのいずれにも有効に使うことができます。パルマローザのもつ優れた殺菌消毒特性もお肌へのトリートメントを効果的なものにします。
精神面に対しては、バランスを取るエッセンシャルオイルとされています。情緒をゆったりと落ち着かせる鎮静作用と、気持ちを明るくさせる高揚作用を兼ね備えており、ストレスや不安で落ちこんだ気持ちをリフレッシュしてくれます。食欲を刺激する働きもあると言われ、特にストレスや不安などから食が進まない場合には助けになってくれます。同時にパルマローザには、消化系器官全般に対する強壮作用があると言われ、キャリアオイルでの腹部マッサージやアロマバスでも使用されます。
主要成分のゲラニオールは幸福な気持ちをもたらすともいわれるドーバミンの分泌を促進するという報告があります。リラックスをもたらすということです。ゲラニオールは液状よりも気体の状態のほうが働きが良いといわれ、アロマテラピーには最適な芳香分子です。
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