高タンパク食の危険

高タンパク食の危険についての説明
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 高タンパク食の危険

 成人が一日に必要なタンパク質は、体重1Kgにつき1〜1.2gとされています。体重50Kgの人なら、50〜60gが目安です。

 では、身体が必要とする以上のタンパク質を摂ると、どういうことになるのでしょうか?

 余ったタンパク質は炭水化物や脂肪とともに燃焼されますが、「タンパク質について」のページで説明したように、タンパク質の分子はとても複雑な構造をしています。タンパク質を燃焼させるのに、消化器は負担を強いられます。疲労感や精力減退を招くこともあります。
 また、高タンパク食を摂ると、血液中にアミノ酸が流れ込みます。そして肝臓がアミノ酸を分解して尿素に変えます。しかし尿素には毒性があるので、腎臓が懸命に大量の水分を使い排出しようとします。つまり、肝臓と腎臓に大きな負担がかかることになります。

 また、腎臓が尿素を排出するために排尿をたくさんすることにより、カルシウムを始めとするミネラル類を身体から排出してしまうことになります。つまり、タンパク質中心の食事をすることにより骨粗しょう症の発病を招きやすくしていることになるのです。高タンパク食は私たち人間の身体を疲れさせる、ということになります。

 また、高タンパク食は人間の免疫系を刺激し、アレルギーや自己免疫疾患を悪化させると言われています。
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