シンプルな自己療法 |
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調子が悪いと感じたりしたときに、薬に頼らずに自分が出来ることで自分をケアすることは、当たり前のことです、また自分に本来備わっている自然治癒力を高める一歩となります。。
■安静
具合が悪くなったと思ったら、すぐに予定の行動を中止し、ベッドに横になって静かにします。あまりにも当たり前のことと思われますが、多くの人はこれを軽視していることと思います。免疫系が働くためにはエネルギーが必要です。つまり安静にしていることにより、不要なエネルギー消費を抑えて免疫系が大いに働けるようにするわけです。初期の状態であれば、24時間安静にしているだけでも、そこからの病気の進行、進路が変わり、回復のほうに向かうのに充分です。
■断食
ここで言う断食というのは、水とか無糖のハーブティー以外には何も摂取しないことを言います。消化器というのは、普通に働くだけでも大量のエネルギーを消耗します。食べないというシンプルなことによっても消化器系を休ませると、からだは余った大量のエネルギーを治癒のために使うことができます。
自宅で出来る短期断食は1日から3日間、水以外に何もとらないようにすることです。1日の断食でも意識と生理が変化します。食べないことにより五感が鋭くなり、頭脳が明晰になり、身体が軽く活気がでます。
病気になったときに、このような短期の断食をしてみたい方は、次のポイントを押さえてトライしてみてください。
■大量の水を飲むこと。水を飲むことによって、便秘になるのを防ぎ、泌尿器系が感染による毒性産物を排出するのを助けます。
■安静にすること。通常の活動、運動はしないようにすること。
■保温に注意すること。食事をとらないと、体温が低下しますので、寒気に当たらないようにしてください。
■食べ物のテレビなどを見ないようにすること。
■断食の期間が終わったら、いきなりたくさんの量の食事を食べないこと。お腹がびっくりします。最初は少量の野菜ジュースや果物ジュース、あっさりしたおかゆなどから始めましょう。
(ファスティング体験記はこちらへ)
■汗をかく
汗をかくことは、身体のさまざまな毒素を排泄します。もちろんじゅうぶんな水の補給をするという前提においてです。サウナなどで汗をかくのもいいのです。水分をたくさん、頻繁に飲むことを忘れないようにしましょう。
汗をかき終わっても、水をたくさん飲み、尿をたくさん出すようにします。また大量に発汗すると体力を消耗しますので、安静にすることも大事です。
■蒸気吸入
蒸気の吸入は、呼吸器系の症状、とくに胸部のうっ血、気管支炎、気管支性のせき、咽頭炎、副鼻腔炎などにはとても効果的です。蒸気吸入は、台所で簡単にできます。鍋にお湯を沸かして、その上に顔をだし、鍋を包むように顔からタオルをかぶるだけでいいのです。その際、タオルが燃えないように注意することを忘れないようにしてください。または、吸入器もお奨めです。これは我が家でも冬場は活躍しています。
■鼻洗法
鼻洗法は塩水で鼻道を注ぎ洗いする方法です。これは花粉症などの鼻腔の病気やアレルギー性鼻炎にも優れた効果を発揮します。しかしながら、最初は鼻に水がはいるのは、とても嫌なものです。最初は少し練習が必要になります。じゅうぶんな水を鼻から吸って、口から吐き出すことを練習します。両方のの鼻孔を数回洗い、最後に静かに鼻をかみます。花粉症の方は、花粉が舞う初春頃から一日に何度か鼻を洗うようにするのがお奨めです。鼻洗法は一日ではマスターできない方も多いので、日頃から練習することを心がけましょう。マスターすると、鼻がすっきりするこの感覚はとても気持ちがいいものですよ。
■うがい
手軽に出来ることが一番のメリットです。うがいはのどの組織を潤して、治癒を促進します。一番簡単なうがい薬は塩を溶かしたお湯です。一カップのお湯に小さじ1/4の塩を入れます。お湯はできるだけ熱いほうがいいのです。一日に少なくても一日に4回、一回に2〜3分はしましょう。うがいの効果は炎症を起こした組織を洗浄し、患部を温めて血流を導入することにあります。
■温冷湿布と温冷浴
温冷湿布も簡単にできる方法です。温湿布は血管をひろげて患部への血液の循環をよくし、冷湿布はその反対の働きをします。感染の場合は、患部への血液をふやす必要があり、また急性の外傷や毒のある虫に刺されたり噛まれたりした場合は、患部への血液を少なくする必要があります。
温湿布の方法としては、タオルをお湯に浸して絞り、それをたたんで患部に当てます。がまんできるギリギリの熱さでやりましょう。タオルが冷え始めたらすぐに暖めなおします。これを一日に3〜4回、一回に15分ずつ行います。
冷湿布は外傷を受けて12時間から24時間のあいだ断続的にします、24時間を過ぎると、あまり効果はありません。
■手当て
「手当て」という言葉が、日本語では今でも医療行為の代名詞になっていますが、これは手当てこそが、医療の原初の姿だったということを示しています。誰でも痛むところがあれば無意識的に自らの手を当てています。患部にマッサージや手を当てることは自分ひとりででも出来ます。このシンプルな手当てをすることによって、痛みがやわらいだり気持ちが楽になることは誰でも経験があることと思います。家族や友人がそばにいれば、「楽になりそうだから触って」と頼むことも大事です。
■浄化法
私たちは、ジャンクフードの添加物、薬物、化学製品などによる汚染、余剰物の内臓への蓄積などで自分たちの身体が毒されていると感じることがあると思います。世間にも身体を浄化するというさまざまな商品があります。しかし、人間の身体には自己浄化システムが備わっています。日頃からその浄化システムが快調に働くようにしておくことが大事です。まずは毒性のあるものを体内にいれる習慣をやめましょう。コーヒー、アルコールなど、負担になるものを避け、タンパク質の摂りすぎに注意し、きれいな水をたくさん飲み、よく運動し、規則正しい排便の習慣を身につける、、これだけでも、私たち自身の天然解毒機能が働きます。
先にご紹介した断食、食事に制限を与えてみるのも一つの方法です。断食はいろいろな方法があると思いますが、どれも消化器系を休ませて身体の自然治癒力をアップさせます。
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