タンパク質について
栄養の基礎知識
◆主な働き
人間のからだの構成材料となる栄養素です。筋肉、臓器、皮膚、毛髪、爪といった実質部分はもちろん、血液、代謝反応に不可欠の酵素、一部のホルモン、免疫の抗体、遺伝子(DNA)など、すべての細胞原型質はタンパク質を主材料として作られています。もちろん、エネルギーの供給源としても欠かせません。タンパク質1g当たりのエネルギーは、約4キロカロリーです。
◆摂取量の目安
成人が一日に必要なタンパク質は、体重1Kgにつき1〜1.2gとされています。体重50Kgの人なら、50〜60gが目安です。
◆上手な摂り方
タンパク質は、構造上アミノ酸という小さな単位がいくつも結合したものです。タンパク質とアミノ酸との中間にある構成物質をペプチドといいます。アミノ酸は、全部で20種類あります。そのうち、人体内ではほとんど合成されず、外から食品として摂取しなければならない8種類(子供の場合はヒスチジンを加え9種類)を必須アミノ酸と呼びます。この必須アミノ酸をバランスよく含むものを良質としています。肉、魚、卵、牛乳、チーズなどは、良質タンパク質の供給源となる代表的な食品です。ただし、このような動物性食品を摂る場合は、コレステロールや脂肪などに注意が必要です。生活習慣病が気になる方は、大豆や大豆加工品を良質タンパク質源として積極的に利用するのがよいでしょう。
◆注意点
タンパク質が不足すると、スタミナがなくなったり、病気への抵抗力がなくなったりします。また脳への働きが鈍ったり、貧血になったりします。子供では発育障害が現れることがあります。不足が長期にわたれば、生命そのものが維持できなくなります。ダイエットをしている方でも、必要量だけはきちんと摂取することが大事です。
[1] 高タンパク食の危険
[2] 肉食の問題点
[3] 赤肉と白肉と鳥肉
[4] 魚肉と甲殻類
[5] 卵・ミルク・乳製品
[6] 豆類
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